6月9日(木)と10日(金)の2日間、地元の2つの中学校より10名の中学生が、ビーハッピーに職場体験学習の一環でやってきました。
作業に入る前の生徒たちは、障がい者の方が多く働くビーハッピーに対して、「手足が不自由で、元気がなく、老人ホームや介護をしている雰囲気の会社。」「耳の聞こえない人がいる。」「誰ともきちんと話すことが出来ず、接しにくい。」など、暗いイメージを持っていたようです。
ビーハッピーの1日は手話を使った朝礼から始まります。生徒たちにも朝礼から参加してもらいました。
朝礼では、緊張した面持ちの生徒たちに、先ず事前に覚えてもらった手話で自己紹介をしてもらいました。それを見たビーハッピーのメンバーから「すごいね~」という声とともに大きな拍手がわくと、生徒たちにも笑顔が戻り、一気に明るいムードに!!
その後も続く手話での朝礼中も、見よう見まねで手話を使う生徒さんも続出しました。
さあ、朝礼が終わり作業の始まりです。今回は、父の日に向けたギフトセット作りやバウムクーヘンの箱詰め、新発売の「飲むはちみつ酢」につける計量カップの袋入れなど、盛りだくさんの内容でしたが、障がい者が中学生に付いて作業方法から片づけまでを、言葉と実践して見せながら伝えて、全てをミスなくやり切ってくれました。
今回、私たちが生徒たちに課した目標は、
「しっかり声を出して返事をする。」
「作業の始まりと終わりには必ず聞こえるように報告をする。」
です。思春期まっただ中の中学生にとっては、声を出すこと自体が恥ずかしい年頃ですが、チームで仕事をする上でとても大切な事であり、みんなの士気が上がり、ミスも減り、全員で情報共有が出来るというプラスの面を伝えました。中には頷くだけの生徒さんもいましたが、作業が終わった時に「ありがとうございました!」と大きな声でしっかり挨拶ができるようになっていました。
生徒たち最後の感想は、思っていた以上のものでした。「誰もが、しっかりコミュニケーションがとれて、協力して働けたことが嬉しかった。」「説明もすごくわかりやすかった。」「手話も何となくわかった。」「いきいきと仕事をしていてすごかった。」という言葉をいただき、生徒たちにとって意義のある時間になって良かったとホッとしました。
今回の職場体験学習は、一生懸命に作業する中学生と、ビーハッピーのメンバーの「教える」ことを通して成長した姿は、望外の喜びと感動を私たちに与えてくれました。
これからも機会があれば、こういった取り組みを続けていきます。
また生徒さんが、ご自宅でビーハッピーでの体験を楽しく話してもらうことで、
ご家族の方にもビーハッピーの内容が正しく理解される事を願っています。